- おお
- I
おお(感)(1)承諾・応答の意を表す語。
「『行くぞ』『~』」「『早く来いよ』『~』」
(2)感動したり驚いたりしたときに発する語。「~, 見事に咲いた」「~, 寒い」
(3)思い出したときに発する語。「~, そうだ。 約束があった」
(4)神楽(カグラ)などの囃子詞(ハヤシコトバ)。II「あちめ~, ~/神楽歌」
おお【凡】(1)ぼんやりしているさま。 ほのか。「天数ふ大津の子が逢ひし日に~に見しくは今ぞ悔やしき/万葉219」
(2)おろそかであるさま。 いいかげん。「己が命(オ)を~にな思ひそ/万葉 3535」
(3)普通であるさま。 平凡。「~ならばかもかも為(セ)むをかしこみと/万葉 965」
〔「おぼ」であった可能性もあり, 「おぼろ」「おほろか」の「おぼ」「おほ」と同意。 「おほ(大)」と同源〕IIIおお【大】※一※ (形動ナリ)大きいさま。 ゆったりしたさま。「あがため裁たばやや~に裁て/万葉 1278」
※二※ (接頭)名詞に付く。(1)「大きい」「多い」「広い」などの意を表す。⇔ 小「~男」「~雨」「~川」「~通り」(2)程度のはなはだしいことを表す。「~あわて」「~にぎわい」「~騒ぎ」
(3)「くわしくない」「大体の」「こまやかでない」などの意を添える。「~づかみにする」「~味」
(4)「大事な」「重要な」の意を表す。「ここ一番の~勝負」「~一番」
(5)「最後の」「最終の」の意を表す。「~詰め」「~みそか」
(6)「上位の」「年長の」の意を表す。「~叔父」「~旦那」
(7)尊敬や賛美の気持ちを表す。IV「~御所」「~江戸」
おお【太】姓氏の一。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.